出演:『ウストキネ』 須藤かよ(ピアノ、歌、鍵盤ハーモニカ、その他)& 夏秋文彦(鍵盤ハーモニカ、口琴、民族楽器、その他)/尾引浩志(倍音S)/Asoviva!(打楽器トリオ)/マジュムー(アラブ打楽器とベリーダンスのユニット) この日の出演者は、一般的なバンド形態ではない異色どころばかりで、ダンス、打楽器、口琴、イギル、鍵盤ハーモニカ、よくわからないもの多数。歌と演奏とダンスを民族楽器でかき回したような世界は、もはや見知らぬ異国の奥深いジャングル。レス・バクスターもマーティン・デニーも後ずさりするほどの異国情緒120%というアームチェアートラベルよりももっと深いトリップに誘われた。会場に着くと、すでにパーカッションの音が響いていて女性ダンサー+打楽器のマジュムーのベリーダンスが始まっていた。3人の女性ダンサーがクネクネ・カクカク踊りだす。ブル ブル ブル ブル ブル ブル震える胸と腰。そして揺れる派手な飾りから神々しい音色がシャン シャン シャン シャン。極彩色の世界。視覚の刺激がすごい。いきなり圧倒される。 続いて、Asoviva!。こちらは気の強そうな女性二人と、それに気圧され気味の男性による打楽器トリオ。見た目はローテクでも音響は立体的で、ハイテクな音にもきこえてくる。 尾引浩志(倍音S)はソロ。主に口琴を演奏。初めて見たこの楽器は、口の内にくわえてその端を指で弾くと、びょ〜〜〜びょ〜〜びょ〜〜びょ〜〜〜と不思議な音がする(口に入れないと弾いても音がでない)。この音を聴いて山下毅雄によるプレイガールを思い出した。演奏は曲というより部族の儀式のよう。 でもウストキネの音楽的スケールは圧倒的。多彩な音楽の要素が自分の音に消化されている。なんとも不思議な世界。演奏を聴きながら二人の音楽的ルーツはどこにあるのだろうかと考えてしまう。重厚でありながら、詩的で軽い。得体の知れない奥深さよ。 ライブのあとは、CDRを購入。ウストキネの須藤さんと夏秋さんにサインをもらった。
by siwapuri
| 2008-04-10 10:20
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